シュテファン大寺院のはしご

2021/05/01

コロナとウィーン シューベルト シュテファン大寺院 雑記

これを書いているのは2021年5月1日、内容は少し前4月23日のことです。この日の昼にコロナ対策のロックダウンの緩和と解除についての政府発表がありました。が、このお散歩の時点では、私はまだ知らなかったです。ハードロックダウン中でも、リフレッシュのお散歩は許されているので、この日は、よしっと、旧市街の中心へ出かけました。クリスマスのお買い物以来です。


ご機嫌でシュテファン大寺院まで歩いて、シュテファンの塔を見上げると、何かキラッと光っている。むむむ、さらによく見ると、あらら、見えますか....?!?!?


梯子がかけてある!? 左サイドです。ほぉう、何か作業でもしているのでしょう。でも、そういう時は山岳部のようにロープをかけて登ると聞いたのですが。珍しいものを見たなぁ、久しぶりで来たのに、ラッキーかしらと思いました。

シュテファン大寺院は左右対称に設計されましたが、結局、高い塔はこの南側だけで、この塔は親しみを込めてシュテッフェルと呼ばれます。

普通に中に入りました。

多くの教会は真上から見ると十字架の形をしています。そこで向かって右側に延びている部分に、シュテファン大寺院ではカタリーナ礼拝堂があり、子供たちの洗礼をするところです。そちらの方に向かいました。

あれは何?? 光る梯子!!

あぁ、これで謎が解けます。外で見た、高い塔にかかっていた梯子の下の部分なのです!!復活祭の最後の週からのタンナーBilli Thannerのアートです。もちろん大寺院なので意味もあります。

私はキリスト教徒ではありません。が、旧約聖書の「ヤコブの梯子」をだれでもが連想します。ヤコブの夢の中で、天使が天国と地上の間を行き来していた梯子で、楽園への梯子または階段とも解釈されるようです。

ちょうど洗礼堂の横から、片方しかない高い塔シュテッフェルに延びる梯子です。それで、子供たちのことを思い、どんな複雑な家庭の事情を持っていようと、特にこんな大変な時だけれど、きっと助けてあげますよと勇気づけるもののようです。賢明、正義、思慮と勇気をもって。

ああぁ。


ここからはおまけです。ここまで、ずっと、自然に、私たちの記事の共通キーワードが「シューベルト」だったので、引き継ぎます。この日、シュテファン大寺院から斜め前にグラーベンに歩き、細いシュピーゲル小道に入りました。

建物の角のプレートです。
ここに、シューベルトの親友ショーバーの部屋があり、1822年から1823年にシューベルトも一緒に住んで、その時「未完成交響曲」を作曲した、と。

さて、今回のロックダウンは去年11月3日に始まり、もうすぐ5月18日に終わる予定です。途中2回引き締められ、1回目がクリスマスの後、2回目が復活祭を含めた4月1からで明日5月2日までの予定です。今日は5月1日ですから、明後日、月曜日にはまず商店や美術館などが開きます。5月19日にはロックダウン解除、飲食店やオペラなども開きます。この発表があった、上記の散歩をした日には、ちょっとした静かな驚き、それからは、街には準備のうれしいウキウキしたムードが感じられます。オペラからもオープニングの特別プログラムが公表されました。ワクチン注射を着々と進め、テストテストで注意に注意して、安全に楽しみたいものです。もう春です。     井上 元子