ウィーン幻想派の巨匠 アリク・ブラォアー

2021/02/07

雑記

オーストリアの戦後絵画をリードしたグループといえば、
まずウィーン幻想派(ウィーン幻想リアリズム)でしょう。

大まかにはシュールレアリスムの仲間です。

その主なメンバー(巨匠)のほぼ最後の方、
アリク・ブラォアー氏が1月下旬に亡くなりました。

画家としてだけでなく、
グラフィックデザイン、舞台芸術方面、歌手、ダンサー等として
マルチに活躍された方でした。
しかもイケメン。



ウィーンの外環状線(ギュルテル Gürtel)近くに
外壁ほぼ全体にブラォアー氏の絵が描かれた建物があります。
建物そのもののデザインもご本人。


アリク・ブラォアー・ハウス(外観)



一部を拡大してみます。




シュールリアリスティック、実際には存在しない、妄想心象の中に存在する、
オウムガイのような、ダイオウグソクムシのようなモチーフが描かれています。
何を表現したかったのでしょう?

ウィーン幻想派、ほぼユダヤ系でどこかにトラウマを抱えているのですが、
インタビューを見聞きしても、ブラォアー氏は明るくおしゃれな方でした。
オシャレなイケメンです、もう無敵です。

ご冥福をお祈りいたします。



大渕元子