明日、注射を受けに行ってきます!
でも、コロナワクチンではありません。
私が受けるのは「ダニ媒介性脳炎ワクチン 」です!
ヨーロッパの森には日本にもいるマダニが生息しています。ドイツ語でツェッケンと言います。
このツェッケン、2種類の病気を媒介します。
一つは、日本にもある「ライム病」、
もう一つがこの「ダニ媒介性脳炎」なのですが、
注射で予防できるのはこちらの脳炎の方のみです。
このダニは森、茂み、草原、色々なところに生息していて、森をハイキングする際など
友人・知人から気をつけるようにと度々注意を促されます。
もちろん公的機関からも注意喚起があります。
夏に向かってアウトドアの機会が増えていく今の時期、
ウィーン市も予防注射の接種を促すキャンペーンを行っています!
でも、マダニ、実は私はオーストリアに来てまだ2回ほどしか見たことがありません。
その数少ない記憶を紐解くと、小さくて、赤ちゃん蜘蛛みたいな印象でした。
(あ、マダニの画像は無いです!興味がある方はGoogleでどうぞ!)
このように幸いにも私は実際にあまり馴染みはないのですが、
同じくダニの生息する地域に住む友人が自宅のお庭でガーデニングをしていて
ライム病にかかったり、
高熱を出して苦しんでいる脳炎の患者さんの話を聞いたりしているので、
私は油断はしないように、
自然を楽しむ際に草むらをかき分けるような所に行くなら長袖長ズボン着用、
そして帰宅後にしっかりダニチェックをするなど、一応ですが心がけてはいます。
さて、この予防注射、1回受ければ免疫ができるタイプではなく、
まず最初に3回受けます。その後も数年に一度リフレッシュのため接種を受けなければならず
私が受けるのもこちらです。
ただですね、リフレッシュするのは構わないのですが、
コロナ禍の現在はいつもの年と違って、接種までに一手間多くかかります。
この予防注射を受けたいと思うなら、まずコロナテストを受けなければいけません。
接種会場のクリニックに48時間以内に公式に発行された「陰性証明」を
持参しなければいけない・・・
と言うより、オペラやコンサートに行くにも、どこに行くにも何でもかんでも(は言い過ぎですが)この陰性証明の提示が求められるのです。
面倒だけど、このご時世だから少しでも感染のリスクを減らし対ですものね。
と、言うわけで、お散歩がてら、テスト会場のシェーンブルン宮殿のオランジェリーへ。
はい、陰性でした。
1)登録QRコードと身分証明を提示して受付
2)係員の方が長い綿棒のようなもので私の鼻の奥をぐりぐりします(痛みというか、仕方ないけど不快な感触です)
3)この綿棒を薬剤入りのプラスチックの小さな試験管に入れたものを渡されます
4)1分間、自分でこの綿棒を使って薬剤を試験管の中でぐるぐると混ぜます
5)良き頃合いで次の係の人に試験管を渡すと、混ざった薬剤を試験容器に垂らしてくれます
6)結果が出て、よかったね、陰性だよと言われ、試験容器を渡されます
7)この容器を最後の係員に渡し、身分証を再度提示すると、陰性証明を印刷してくれてフィニッシュ。
受付から陰性証明受け取りまで、15分ぐらい。
とてもよくオーガナイズされていて、スムーズです。
さて、シェーンブルン宮殿は普段は年中無休ですが、現在は観光客がいないので
宮殿を観光しにくる人はほとんどいません。木〜日と祝日のみ、かつ営業時間を短縮しての
開館です。
もちろん、こんなに陽気が良いので、お庭を散歩するウィーン人たちは
たくさんいますよ。
それでは、明日の予防注射いってきまーす。