モーツァルトが弾いたオルガン

2024/06/16

バーデン

オーストリアには音楽家の史跡が山のようにありますよね!


「大作曲家の〇〇が弾いたピアノ」「〇〇が所有していたバイオリン」など著名人にまつわる楽器もたくさんあり、今でもクラッシック音楽のファンたちを魅了して止みません。

 

そのうちの一つが、ウィーンの近郊、温泉地のバーデン(Baden bei Wien)にあるステファン教会のオルガンです。

 

先日、オーストリアで演奏旅行をなさった日本の音楽家さんのグループをご案内した際に、かつてこのオルガンを間近で撮影したことを思い出しました。

 

オーストリア人の友達の友達が、趣味で古楽器やオルガンを演奏しているこの街の演奏家だったのです。

 

彼女はこのオルガンに限らず、この街の色々な教会のミサでボランティアでオルガンを弾いていたという話ですが、友達も私もモーツァルトが弾いたオルガンということで興味津々。見たい見たいと思っていたら、実現しました。

コロナの直前、19年の12月のことです。

 


この左右のレバーは引き出せるようになっており、組合せにより音色が変わります。

私が好きな音色はコレ↓です。(演奏は友達の友達)


この教会とモーツァルトの関わりで非常に良く知られているのはAve Venum Corpusという声楽曲です。短いけれど美しい曲です。Wikipediaで聞けます。モーツァルトはこの教会の合唱指導者で友人のアントン・ストールのために聖体の祝日のミサ用で歌うこの曲を作曲しました。

 


 

こちらの教会はウィーンの街中から乗用車なら30分ぐらい、観光バスですと昇降場が遠く、電車も駅から歩くので結果として計1時間ぐらいかかるかと思います。

 



 

バーデンは皇帝フランツの夏の滞在地ということもあり、街並みがかわいらしい!近くにはベートーベンが第九を作曲した家が博物館として公開されていたり、温泉(水着で入る)があったりと小さい街ですが見どころも多いです。滞在が少し長めの方や、すでに何回かウィーンにいらした方にお勧めです。

 

 冬場の写真ばかりだったので、2024年の美しいバーデンのバラ園もどうぞ。