ドイツ騎士団の宝物庫で開催された見学ツアーに参加してきました。
十字軍の時代、聖地に向かう巡礼者の支援のために創設されたこの騎士団は、13世紀前半からこの場所に居を構えています。
ウィーンのこの建物には、ザルツブルク大司教の下で働いていた25歳のモーツァルトが滞在し(そしてクビになっ)たことでも良く知られています。
時間まで教会を見学しました。
十字架の絵が飾られているように見えますが、これは布です。四旬節の間(イースター前の40日)主祭壇のある場所(後陣)にかけられます。
さて、今回の見学ツアーでは、案内係の方がコロナ関連のトラブルで来られず、ドイツ騎士団総長自ら 説明して下さいました。
非常に小さい博物館ですが、さすがは長い歴史を誇るドイツ騎士団、見ごたえがありました。
ほんの一部を簡単にご紹介します。
蛇(竜)舌祭器台。
神秘的な力によって、近くの毒を判別します。これがあれば料理に毒が盛られても安心!世界に3つしかないうちの一つ。ここと、ウィーンの美術史美術館と、二つがウィーンにあります。しかしながら実際に機能したかは不明だそう(そうでしょう!)逆三角形の石が蛇(竜)の舌と信じられていましたが、本当はサメの歯の化石です。
中世に描かれた 聖母戴冠の絵画
聖母マリアが三位一体から冠を授けられている場面で、前面の女性が聖母マリア、後ろに並んだ3人の男性が三位一体(父なる神・イエスキリスト・精霊)です。この絵は神学的に禁止された表現が含まれていたので、長いこと展示が許されなかったそうです。どこが禁止されていたかというと、三位一体像が3人の男性に見えるのがダメ。精霊は人の姿で表してはいけないのだそうです。
いかがですか?
この他にも面白い展示物がたくさんあります!ぜひ、オーストリア国家公認ガイドと訪れてみてくださいね!