ベルヴェデーレ宮殿下宮特別展 ダリ - フロイト

2022/03/20

イベント ウィーン医学 美術館

精神分析理論・精神分析学の創始者として知られるフロイト Sigmund Freud の名前を聞いたことがないという人はほとんどいないのではないでしょうか。 「夢判断」などは精神科学の枠を超えて「夢占い」「心理テスト」のように一般化し ちょくちょく雑誌に載ったりしています。 フロイト理論は当時から賛否両論あり、今では否定されることも多くなっていますが、 目に見えない精神・心理の領域を科学的に説明しようとする方法を考え、 「無意識」に気付いたのは0(ゼロ)や車輪の発見と同じくらいすごいことです (と個人的に思います)。 19世紀後半から20世紀初めのウィーン医学は白熱して輝いていました。 この「無意識」の発見、精神分析学といったフロイトの業績は、 当時の芸術界にも大きな影響を与えました。 大きく見開いたまん丸い目と細いカイゼル髭の画家ダリもフロイト理論に影響を受けた、 というより傾倒した一人でした。 ダリは絵画という手段で精神分析、無意識世界を表現しようとしましたーーー    

という特別展がベルベデーレ宮殿の下宮で催されています。(予定では5/29まで)
オペラ座から向かうときは路面電車の 71番に乗ります。

庭園の先に見えるのはクリムトの「接吻」があるベルヴェデーレ宮殿上宮

特別展ポスター

疫病に戦乱と21世紀とは思えないような日々が続きますが (→いったい私は21世紀に何を夢見て、思い描いていたんでしょう?)、 できましたら大勢の方に見ていただきたい面白い内容です。 (精神分析学舞台裏ダリ・バージョンといったところです)

でもですね、本当のこと言うと、 ダリに特徴的な変形した奇妙なモチーフを見ているとき

「うーんユリ・ゲラー?」というのがちらっと頭をかすめました。 (ユリ・ゲラーはフロイトの親戚筋ですからね)

ユリ・ゲラーのスプーン曲げ大流行しましたよね。 (私はとうとうできませんでしたが、また挑戦してみようかな?)




大渕元子