ウィーンの"ウィンナーコーヒー" その2 「アインシュペンナー」

2021/11/14

ウィーン カフェ

みなさん、こんにちは。

ウィーンはだんだん寒さが厳しくなって、
暖かいカフェでホットなコーヒーを飲むのが嬉しい季節となってきました!

 

 

この記事は「ウィーンの"ウィンナーコーヒー" その1」の
続きとなります。


前回はウィーンで一番飲まれているコーヒー、
エスプレッソをふわふわに泡立てたホットミルクで割った
「メランジュ」についてのお話でした。

 

今日は、日本で言うウィンナー・コーヒーのような
ホイップ・クリーム入りのコーヒー「アインシュペンナー」をご紹介します!

こちらも、典型的なウィーンのコーヒーです。

 


このカフェのアインシュペンナーはとっても大きくてびっくり。


アインシュペンナーは、エスプレッソを少量のお湯で割り、
ホイップクリームを帽子のようにたっぷりと乗せたコーヒーなんです。

 

大切なのは、コーヒーカップではなく
透明なグラス ---ガラス製のコップ--- で提供されること。


本来は取っ手のついたグラスや、
ステム(ワイングラスでいうと「脚」のような部分)のあるグラスで
提供されるようですが、

写真のようにあまりこだわらないお店も結構あります。

 

アインシュペンナーの名前の由来は「一頭立ての馬車」。
御者は片手に手綱を、もう一方の手にこのコーヒーを持ったそうです。
そうですね、馬車を操りながら飲むのであれば、
グラスが持ちやすいように取っ手や脚があった方が便利で良い気がしますね!


ホイップ・クリームについては諸説ありますが、

 「ホイップ・クリームが蓋をするおかげでコーヒーが冷めにくい」
「冷たいホイップ・クリームがコーヒーを程よく冷やすので、
 御者の短い休憩時間にすぐ飲める」
 
という、相反するものがあるのが面白いところです。
みなさんはどう思いますか?

 

 個人的には、暖かいカフェの中で飲む限りは、
コーヒーが程よく冷える説が当たっている気もします。
でも、冷え冷えした屋外で飲む場合はホイップ・クリームが蓋をして
冷めにくい説が当たっているような・・・
本当のところはどちらでしょう??? 悩ましいです。

 

 


 モダンなカフェのおしゃれなアインシュペンナー

 

あ、ホイップ・クリームにはお砂糖入っていません。
ですので、思ったほどコテコテにコッテリではないんですよ~!

 

アインシュペンナー、グラスに入っているところや
ホイップクリームは共通していますが、
その他の部分はお店によって結構個性があります。
最初の写真のカフェでは、かなりお湯が多めで全体のボリュームたっぷり。

次の写真のカフェでは、お湯はほぼ入れてない生のエスプレッソで、
クリームの上には炒ったコーヒー豆が飾られていました。
香ばしくて素敵なアクセント♪



是非、ウィーンにお越しの際は
アインシュペンナーも楽しんでみてくださいね!