湖水地方のSt.Gilgenとオーストリア人ノーベル賞受賞者カール・フォン・フリッシュ

2021/11/24

ザルツブルクとザルツカンマーグート 雑記



コロナワクチン接種で接種宝くじ(Impflotterie)が誕生!
11月の22日から12月中頃の予定で、ロックダウンが始まりました。
飲食店もお店も閉まり、不必要な移動も制限され、更に2月からのコロナワクチン接種義務反対も含めた大きなデモも週末には起き、オーストリアからのニュースに皆様驚いてることでしょう。
いいニュースもあります。
どうにか接種率を上げる為(2回摂取済みは65.7%)接種をした国民に家や車の豪華賞品が当たる
接種宝くじImpflotterieが誕生しました!
応募資格は、2021年10月1日から12月20日までにコロナワクチンの接種を受けた(最初でも3回目でも)
18歳以上のオーストリア在住者。発表はクリスマスイブの12月24日が予定です。

では、デモで騒がしい週末のウィーンを離れて癒やしのザルツブルク近郊の湖水地方St.Gilgen に、行ってみましょう。

St.Gilgenへの行き方
まずは、ウィーンからザルツブルクへ列車で向かいます。
駅の広場にあるバス乗り場で150番に乗ると、45分で約30km離れたSt.Gilgen Busbahnhof(バスの駅)に到着です。
観光客に人気のこのバスは1時間に1本でいつも満員でしたが、2020年12月から多くの時間で
毎時2本にダイヤ改正がありました。

この辺りでは(ザルツカンマーグート)写真のような山々を囲む大自然に湖、羊や馬、たくさんの牛がのんびりくつろぐ美しい風景が広がっています。大自然の緑は、普段疲れがちな目にも良さそう!

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モーツアルトの泉
St.Gilgen観光
人口3900人ほどの小さな町にはモーツアルトハウスがあります。モーツアルト広場には、ヴァイオリンを弾く可愛いモーツアルトの泉があるのでぜひ記念写真を。


モーツアルトハウス
二人の女性の記念碑が掛かったこの家が人気のモーツアルトハウスです。
ただし、ここは少年モーツアルトが住んだのではなくモーツアルトのお母さんが生まれた場所、つまりSt.Gilgenは、モーツアルトの母の生誕地として音楽愛好家にとってまさに聖地のような場所。
また、お姉さんのナンネルが結婚後、夫が亡くなりザルツブルグへ移住する前まで住んだ家でもあります。


Wolfgangsee 
バス停から街を通り数分歩くと、美しいウオルフガング湖、乗船所に到着です。
透き通ってお魚も沢山泳いでるのが見えますか?

船の中から
St,Gilgenで多くの観光客を待っているのは美しい湖と街を船で渡ること。
オペレッタ<白馬亭>の舞台となった有名なホテルがあるSt.Wolfgang で、巡礼教会を訪ねたり岩塩や美味しいお菓子のお店を巡ったり、そのひとつ手前で降りると、1783mの頂上までシャーフベルク登山鉄道で登ることができます。


美しいパノラマ景色


ぜひ味わって頂きたいのが、街から20分ほど歩くと到着する間近に見える美しい湖のパノラマ風景体験です。

 オーストリアのノーベル賞受賞者Karl von Frisch(1886−1982)

前回の記事でオーストリア産のはちみつについて2度触れましたが、第3弾です。

子供の頃に学校で習った<ミツバチの8の字ダンス>を覚えていますか?ハチが、蜜の在り処を仲間に伝える際、踊るような動きで方角や距離を伝えています。これを日本では<8の字ダンス>と呼んでいますね。この動きを含め、ハチの生態を研究、解釈し、のちに生理学、医学賞の部門でノーベル賞を受賞したのが、ウィーン生まれの生物学者カール・フォン・フリッシュです。この記念碑は、彼がこの場所でハチの研究を行った事が記されています。実は彼、親のあとを引き継ぎウィーン大学の医学部に進学しましたが諦めきれず、ドイツで動物学科に変更し、その後功績が認められたんですよ。時に自分の意思で選んだ道に進み努力することも大切ですね。