ウィーン美術史美術館で絵画鑑賞とお土産を楽しもう。

2021/09/29

オーストリアのお土産 雑記 美術館

ウィーン美術史美術館

9月になるとヨーロッパでは新学期が始まり、少しずつ木々の葉が赤や黄色に移っていくとウィーンに秋が到来した事がわかります。そう、芸術の秋!

団体ツアーでも、現地ツアーでも個人のフリータイムでも最も人気の高い美術館の一つが、ヨーロッパ5大美術館の一つ ウィーン美術史美術館です。

場所も見つけやすく、旧市街をぐるりと囲むリンク通り沿いにありオペラ座からも歩いて7〜10分ほどの距離です。チケットがないと入ることが出来ませんが、館内にはヨーロッパで最も美しいカフェがあり多くの方が絵画鑑賞と共に訪れています。

今から130年前の1891年にオープンしたこの美術館では、ハプスブルク家が収集した素晴らしい美術工芸品、ギリシャ、エジプトコレクションを見ることが出来ますが、やっぱり人気は絵画コレクション。

美術館入り口前にある外のチケット売り場(現在は、以前同様館内を使用中)の裏手を見てみましょう。
早速世界最大のブリューゲル(オランダ画家)コレクションの一つである大きな<バベルの塔>のポスターが貼られてます。ベルギーよりも大きな作品ですね。館内では近づきすぎるとアラームが鳴りますが、こちらはポスターですので近づいてみると、当時の土木工事の様子、見れば見るほど至る場所で発見できる多くの働く人々が丁寧に描かれていますね。左の街が小さい事からどんなに巨大な塔だったのか想像がつきます。
旧約聖書によると、人間は天に届くようにと大きな塔を建て始めましたが、神は怒り、私達の話す言葉をバラバラにしてしまったのです。その為工事現場で人々が意思疎通が出来なくなり塔は未完成のままとなったという訳です。
ここには、現代の私達へ<お互いの気持ちを言葉で伝え合わないとわかり合えないですよ>、という画家のメッセージも含まれています。ブリューゲルの絵はメッセージだらけ。
左下の王様が訪れている周りの石にはローマ数字で
M.CCCCC.LX Ⅲ とある為 
M=1000
Cx5=500
LX=50+10=60
Ⅲ=3
1563年ごろに描かれた作品だということがわかります。日本では、織田信長の勢力が強くなって来た頃。古いですね!すでに感動。
2019年に秋篠宮のかこ様もウィーンを訪れ、<バベルの塔>を鑑賞されている様子がニュースになっていましたね。
館内には、イタリア絵画、デューラーやベラスケスにフェルメールとお馴染みの絵画が沢山あります。



      館内の窓からは向かいの自然史博物館とマリアテレジア像が見えますね。



美術館のギフトショットでお土産のエコバッグを買う。

美術館のギフトショップは、本や作品のグッツだけではなく、クリスマスなどの季節商品で変わるためガイドの私もよく足を運びます。

ウィーンでお買い物の際には、買い物袋が有料か、かさばってしまう紙袋の為自前のエコバッグは必需品!スーパーだけでなく購入したお洋服もエコバックを活用。

写真は、自然史美術館と美術史美術館のギフトショップで販売されているたくさん入って絵柄がなんとも愛らしいエコバックです。現在は、右のなまけものを使用中。どれも、5ユーロ前後。(2021年現在)左の<青色のカバ像>は,美術史美術館のエジプトコレクションにある紀元前2000年の頃のもの。


ウィーン美術史美術館ではちみつ?(120g5、95ユーロ*240g8,95ユーロ)

2014年より20万匹のハチが美術館の屋根に住んでおり、養蜂家によって作られたはちみつを館内で購入する事が出来ます。(自然史博物館は2013年から)

美術史美術館のはちみつは、旧市街の香り豊かな庭園から集められたエレガントなお花の香りがふわっと広がります。


ハンガリーの蜂蜜も有名ですが、オーストリアにも大小様々な多くの蜂蜜農家がいらっしゃり、スーパーに行くとあらゆる木や花の種類によって異なる様々な値段のはちみつがご覧頂けると思います。オーストリアの蜂蜜自給率は消費の約半分。残りは輸入に頼っています。

ですから、安価の蜂蜜はよーくビンを見ると、原産国が

<Honig aus EU und Nicht-EU>= <EU産とEUからではない蜂蜜>

と書かれていませんか?

ぜひ、オーストリア製の蜂蜜を美術史美術館と自然史博物館でお試し下さいね。