夏にアルテドナウで遊ぼう(水泳、ボートなど)

2021/09/04

アルテドナウ 歳時記 雑記

ウィーンというと、音楽、文化、歴史、建築、美術、トルテ、カフェ、ホイリゲ・・と想像が膨らみますよね。それで旅行中の方は、暑い夏でも街の中にいて、クーラーもそれほど効いてないし、汗だくだく・・。なかなか「ウィーンでハイキング」「ウィーンで川遊び」と思いつかないでしょう?!? 実はウィーンは自然が豊かな街で、自然の中でのリクレーションが楽しめます。今回は、川遊びの一部のご紹介。


ウィーンの東側を、長いドナウ川が北から南東に流れます。地図をよく見た方、ドナウタワーから下を見下ろした方、「〇〇〇ドナウ」という水の筋がいくつもあるのに気付かれたと思います。旧市街に近い方から東に向かって、ドナウカナル(運河)、ドナウ、ノイエドナウ、アルテドナウと並んでいます。今回ご紹介するアルテドナウは、19世紀後半の大かんがい工事の以前のドナウ川の本流で(アルテは「古い」の意味)、今の本流とはほぼ切り離されていますが、地下水がわいていて、三日月型に東に湾曲しています。ここは水が流れていないので、本流より温度が少し高く、水泳や水辺の遊びに適しています。


ちなみに水質ですが、オーストリアではすべての湖と川の水質を毎年調べています。ご安心を。


さて、アルテドナウで楽しめるのは、1.水泳、2.ボート、3.水辺でお食事、4.お散歩でしょうか。そして、最寄り駅は、1.北の方へは地下鉄U6のノイエドナウ駅、2.中心当たりへは地下鉄U1のアルテドナウ駅が便利でしょう。


1.水泳、寝っ転がる

地図を見ていただくと「〇〇〇Bad」とあるのが有料の水泳場です。ここでは、ロッカー、着替えのキャビン、シャワー、トイレ、軽食、整備された岸辺、監視員ど、居心地よい環境です。

写真でこの水泳場では、手前はずっと芝生で、水辺は小石、赤と黄色の浮きまでは大人なら背が足りて、向こうは深くなります。さらにむこうの浮きから先は、フリーゾーンで無料です。あちら側の岸には、プライベートのボートの船着き場を持った小さな家が並んでいます。

そうなんです、泳ぎにちょっと自信があったり、着替えた服や貴重品を岸で見ていてくれる方がいれば、無料でフリーゾーンのどこを泳いでも構いません。フリーゾーンにもあちこちに水に入りやすい岸が作ってあります。

でも、直ぐに気がつぐてしょう。特に水泳場では、泳いでいる人より、木陰や日向で、芝生の上にタオルを敷いて寝転がっている人の方が多いんです。もちろん、本を読んでいても、子供を遊ばせていても良いです。暑い夏の日に、ここは涼しくて、まさに楽園です。

写真は北の端の公営水泳場Angelibad(アンゲリバード)です。ここはお年寄りと、小さい子供連れの家族が多い、落ち着いた水泳場です。子供の遊び場もあって、とても広いですよ。入口の斜め前はフリーゾーンの岸で、こちらもにぎわいます。

水は冷たいので、余分のタオルと、ぜひ、お弁当を持って行きましょう!!


2.ボートを借りる

数か所でボートが借りられます。手漕ぎもあるでしょうが、こちらで人気は電気で動く以前から「エレクトロ」と呼ばれるボート、足漕ぎボートなど。借りた時間によって、後で料金清算です。ボートのデポジットが必要です。

パラソル付きのボートがほとんどですが、とても暑い日には陽が傾いてから出かけてもいいと思います。週末などの午前中は、地元のボートクラブの練習日で、貸しボートはお昼からかもしれません、ご注意ください。


3.岸辺のレストラン

私の知ってる限り、中央と北側の東の岸を中心に、レストランが点在しています。上の写真は1枚目と同じ水泳場で、対岸のレストラン(緑のパラソルが並んでるところ)。ここはオーストリア料理ですが、レストランそれぞれに違うムードと味です。


4.お散歩

岸に沿って水泳場やボートハウス、レストランなどがあるので、どこからでも直接岸辺が見えるわけではありません。お散歩のお勧めは、U1アルテドナウ駅で降りて、東方向へ橋(ここに貸ボート屋さんがある)を渡って、東の岸を水辺に沿って南へ歩くコースです。途中でフリーゾーンで水遊びをする人も見えて、レストランもあります。対岸の高層ビルは国連付近の新しい建物群です。


5.注意

真夏に適当に行くと、太陽の下を長く歩くのは暑いし、レストランが満席だとさらに残念。ここで汗をかいて疲れてはもったいないです。プランを立てて、人気店なら予約をして、暑い時には、余裕をもっていらっしゃってください。


夏は日没が遅く、1日も長いです、楽しんでくださいね!!        井上 元子