ウィーンでエスカルゴ

2021/10/26

飲食 雑記

めっきり寒くなったウィーンですが、

収穫の秋! 食欲の秋! 味覚の秋!

です。

今月シェーンブルン宮殿敷地内に新しいホイリゲがオープンしました。

その記事を読んでいたところメニューリストにエスカルゴ発見。

エスカルゴ、つまりカタツムリですね。フランス料理で有名です。

皆様エスカルゴはお好きでしょうか?


このカタツムリ、エスカルゴですが、ローマ時代に中央ヨーロッパへ持ち込まれてから 食べられており、特にキリスト教(断食)四旬節の食べ物として喜ばれていたようです。 (四旬節中は食事の制約がありますが、肉食✖、カタツムリは〇だったそうです。)

18世紀後半には街角カタツムリ屋台(みたいなもの)でも売られるほどポピュラーだった ようですが(それもグルメなお金持ちから一般庶民まで)、 19世紀後半から20世紀はじめにはほとんど忘れられたようです。

その忘れられたカタツムリ食の伝統を復活させようと頑張る人々のおかげで、 ウィーンのエスカルゴ料理は、定番のパセリ&ガーリックバターだけでなく、 オーストリア料理とのコンビネーションや現代風のものもあります。


定番エスカルゴ料理 ガーリックバター


おしゃれなエスカルゴサラダ


来年の四旬節(断食週間)は3月2日から4月16日となっています。

この時期ウィーンにお越しの方はウィーン・エスカルゴをぜひ一度 お試しになってはいかがでしょうか?  いえ、何も四旬節時期でなくてもいいんですが、 この時期だとグルメな修行僧気分にもなれるかなと。




大渕元子