天気が良くて暑かった6月の中頃のことです。「ウィーンの森Wienerwaldを歩こう」と言っていたのに、相手の都合で出発がとても遅れてしまいました。オーストリア人曰く、「お昼だけでも食べに行こう」、「予定してたところがお休みだから、別のところへ行こう」、「早道で行こう」。食い意地の張っていた私は、のこのこ着いて行きました。
市の中心から見て西北西、19区のノイシュティフトNeustift am Waldeという地区(ウイーンに合併された昔の村)へ、バス路線35Aの終点まで行きました。もうお昼だったし、ちょっと歩くだけだと思っていたら、それが間違い。
坂道が続いて、ついに階段!! (そりゃ、ウィーンの森のすそ野です。)
やあぁぁぁぁ、登ってきました!!
そこがサルマンスドルフSalmannsdorf (やはりウィーンに合併された昔のサルマン村)です。
いきなり「シューベルトがここで男声合唱曲「小さな村」を作曲した」とプレート。フランツ・シューベルトくんはウィーンっ子ですから、そりゃ、あちこちに現れて、滞在したでしょう。登ってきましたからねぇ。お花もきれい!!
ちょっと先で、上に広がる野原です。「あの建物?」「もっと上だよ!!」(うぅぅぅん)
結局、やったぁぁぁっ、着いたぁぁぁと、直ぐに座ってしまったのでお店の写真はありません。お店は、ホイゼルル・アム・ローアンHäuserl am Roan。ついでにスープの写真も忘れました。
Presswurst mit Zwiebel und Öl (ゼリーよせのハムの薄切りに、お酢とオイル)
Käsespätzle(チーズがたっぷりかかっています)
Topfen Paratschinke
トプフェンはチーズがチーズになりきる前の豆腐のような状態で、さわやかなクリームチーズに似た味です(標準ドイツ語ではクゥヴーク)。これに砂糖とレモンなど加えて、クレープ(パラチンケ)で巻いたり、畳み込みます。が、ここでは、たっぷりでオムレツみたい!?!?
ハイキングコースの途中の休憩場所のカフェ・レストランとしては、お味のレベルが高いと、オーストリア人もご機嫌。あの坂道の後なので、私も大満足。(ちなみに、私はお店の回し者ではありません。)
ここはハイキングコースの途中のお店で、早道をしたので坂道がきつかったんです。ハイキングや登山で、ちょうど疲れたなぁと思う位置に、レストランや山小屋があるのがヨーロッパで、ちゃんと暖かいお料理、美味しい甘い物がいただけます。私が思うに、オーストリア人は休憩が大好きです。この日のお店は、ウィーンの森を突っ切る道も横を通るので、ドライブついででも来れます。