愚者の塔

2020/09/24

ウィーン医学 ウィーン大学 雑記

ウィーンといえば、まず思い浮かぶのが「音楽の都」という枕詞ですが、
その次は何でしょう?


19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーンは「医学の都」
といってもいいくらい、こちらの分野でも世界を牽引していました。

外科手術しかり、新しい精神分析学しかり。

精神分析学の創始者として知られるフロイトもウィーンで育ち、
ナチスに追われるまでウィーンで活躍しました。


フロイトの約100年前、マリーアントワネットのお兄さんである
時の皇帝ヨーゼフ2世が、ウィーン医学会の大改革、大刷新の一環として
奇妙な建物を建てました。


それがこれ「愚者の塔」
タロットカードみたいな名前ですね。




ここに精神病患者を収容し治療にあたったわけですが、

もちろんいい話ばかりでなく、それどころか今の視点からいえばヤバさ全開ですが、
そうやって医学も人権も改善されてきたんですね。


建物自体は少し前にリノベーションされ、以前より明るいイメージになりました。


私たち日本語ガイド、通り一遍の半日市内観光だけでなく、
オーストリアの、ウィーンの、ちょっとディープなお話もご用意しております。



大渕元子