先日シェーンブルンで催されたクリスマスのチャリティーコンサートに行ってきました(12/3)。前庭ではクリスマス市が開いています。
会場の劇場は、この前庭の北西の角にあります。女帝マリア・テレジアが造らせた、小さいですが、ヨーロッパで残っている数少ないロココ様式の劇場です。女帝の時代はここでは、主に王子や王女達のお祝いが行われ、また彼ら自身も舞台で演じたそうです。歌や踊りが得意だった末娘のマリー・アントワネットもこの舞台で活躍したと思うと、感動もほのぼの地元的です。その後、ナポレオンがウィーンを占領した時期も、ウィーン会議の接待の時にも使われ、修復もあり、今に至っています。最近はここでの催し物の回数は少ないようですが、ウィーン国立音楽大学の学生さんのオペラの公演、夏にオペレッタの公演、今回は国立歌劇場の友の会のクリスマス・チャリティーなど。機会があれば、是非、いらっしゃってみてください。今回のコンサートも若い歌手と演奏家が中心で、若いソロの歌手4人全員の母国が違うという国際性です。小さな劇場なので、良く聴こえ、とても臨場感があります。
コンサートの後は、外のクリスマス市でホットワイン(Punschプンシュ)も。クリスマスの季節ならではです。
井上 元子