ショッテン教会の新しい鐘

2022/12/22

ミサ 雑記 歴史

ウィーン旧市街の中でも古い地区、 ハプスブルグ家以前の領主バーベンベルグ家の宮廷があった場所のすぐ近くに ショッテン(=スコットランド)教会があります。


フライウング広場に建つショッテン教会(中央右)


ショッテン教会(正面)


修道院教会でもあるこのショッテン教会ですが、今年9月に新しい鐘が取り付けられました。

これまでは第二次世界大戦で損失を被り、質の劣る金属製の鐘を使用していました。 複数の鐘の音がきちんと調節されないままに使用されているという欠点もありました。

信徒の方々の長年の努力により、ようやく今年(もう残り少ないですが)、 新しい鐘にするという夢がかなったのです。


新しい鐘(写真)


この鐘ですが、鋳造された時点では「普通の」鐘です。 それが教会の「聖なる」鐘となるにはそのための儀式が必要です。 通常は司祭などの聖職者の祈りによって聖別が行われます。

このあたり何だか日本の上棟式に似ているものを感じます。


隣接する修道院での聖別式(特別ミサ)




大渕元子