皆様新年明けましておめでとうございます。
昨年末から続くロックダウン中のオーストリアです。
このロックダウンの規制により、
飲食店は店内(路上テラス席含む)での飲食が禁止
になっています。
飲食店の営業は引き続き許されてはいますが、
① 持ち帰り(19時まで)
② デリバリー
に限定されています。
この措置でいちばん影響を受けたものののひとつが、
おそらくウィーン中心部・旧市街にある飲食店でしょう。
何といっても
観光客ゼロ
ビジネス客ほぼゼロ
オフィスワーカー >>> 在宅勤務へ、で激減
歴史(伝統)ある有名店は旧市街に多いので、どこもかしこも大変です。
ザッハートルテで有名なザッハーは、数年前から
ザッハートルテ TO GO と称して、
一人前ザッハートルテをパッケージング、木製フォークをつけたものを
売り出していました。
今回ご紹介するのは、ザッハーと並ぶ有名店、特に女性に人気のデーメルでの
コロナ制限下での取り組みです。
ウィーンのスイーツとして人気のシュマーンを食べ歩きできるようにしたものを
販売しています。
名付けて Wiener Kaiserschmarrn TO GO
ショーキッチン形式で、外から作っているところを見ることができます。
大きさは大と小の2種類
プラムソースがかかっています
このシュマーン Schmarrn / Schmarren、要は小さく切ったパンケーキですが、
帝都ウィーンですし、フランツヨーゼフ皇帝もお好きだったことから、よく
「カイザー(皇帝の)」をつけてメニューに載っています。
日本人に理解しにくいのは、この、どう見てもデザートにしか見えないものを
特に金曜日のランチメニューに登場することが多い印象です。
金曜日はカトリックの教義上肉を食べない人がいること、
普段からベジタリアンの人用などの理由からです。
※バター・卵を使っているのでヴィーガンには通常不向きです。
私は一度うっかりこれをランチに注文してしまったことがあり、
すぐに後悔、途中から半泣きになったことがあるので(甘かったんです!)、
今回デーメルのは当然「小」サイズを注文しました。
が! すぐに要らぬ心配だったことに気づきました。
バターのいい香り、甘さは意外と控えめ、さらにプラムソースの甘酸っぱさ
結論 >>> おいしかったです
この持ち帰りカイザーシュマーン、コロナ終息しても続けてほしいと思いました。
「大」ボックスのイラストは私の好みではありませんけどね。
次回ウィーンにお越しの際は、ぜひ一度カイザーシュマーンもお試しください。
※あ、今回お店で撮った写真をこちらのブログに掲載することは、
ちゃんとデーメルの許可をとっています。
大渕元子