勉強会
テーマ: 絵画、美術館
場所 : ベルベデーレ宮殿、上宮
グスタフ・クリムト画の「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 Ⅱ」(1912年)がウィーン、ベルベデーレに里帰りをしています。
これは絵の修復のためで、表面の汚れが落とされ、明るい色はさらに優しく見えます。彼女の肖像画で有名な方は、クリムトが先に描いた、金色に輝く「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 Ⅰ」(1907年)ですが、今回展示されている2枚目の肖像画(1912年)では、クリムトの後期の特徴が出ています。アデーレはクリムトに肖像画を2度描かせた唯一の女性でもあります。
この絵を中心に、いろいろな資料や写真も展示されています。
絵が描かれた当時のウィーンの芸術を取り巻く世界や、その後のこの絵も含めたアデーレ所蔵の絵の話も考えさせる展示です。(2024年 2月まで)
井上 元子