先週末、私と友人はフォルクステアターVolkstheaterに、久しぶりにお芝居を見に行きました。
ここの建築家は、帝国時代の終わりの人気コンビ、フェルナーとヘルマーです(Ferdinand Fellner と Hermann Helmer)。そもそも私達はコンサート、オペラ、ミュージカルなど音楽のある所が趣味です。では、なぜ、恐ろしく久しぶりに演劇か・・???それは偶然なんです。
実はフォルクス・オーパーVolksoperのバレエ「ピーター・パン」の当日券を買う予定でした。この時のCovid19の規制では、ここは1000人まで入場可。この日、席は残っていても1000人に達してしまって、当日売りがなくなったのです。
私達はPCRテストも済ませていて、残念なので、急きょ、他に行くところを探したら、フォルクス・テアターになったのです。お芝居の演目「ポリティカー(直訳は政治家) Die Politiker」については、全くの無知。オーストリアでの初公演です。
作者のWolfram Lotzはまだ41歳ほどです。この作品は筋書きがあるタイプではなく、言葉と音と演技による、精神的な、また体に感じる、イメージとボリュームを体験するタイプの劇(!?)でしょうか??
ドイツ語がもっと分かれば、韻や言葉遊びも理解できたはずです。何しろ熱演でした。わぁぁぁぁぁぁ、感心してしまって、何やら分からないけど、とても満足してしまいました。
(フォルクス・テアターの外観。中央のテラスの「目」は??)ウィーンに住み始めた頃は、ドイツ語の勉強になると、たまに劇場にも行きました。でも今回は、全く久しぶりです。たまに、いつもと違うところも良いですね。コロナのおかげの、思いがけない出来事でした。以降、私達はちょっと演劇にも目覚めて、忙しくなりそうです。
(もう終わると思うでしょ? 実は続くのです。)
私達はこの翌々日に、またフォルクス・オーパーでミュージカルの「レディー・イン・ザ・ダーク Lady in the Dark」を見るつもりでした。と、公演前日に『出演者にコロナ感染者が出たため、公演変更、「ピーター・バン」になります』と!!!!!
もちろん珍しいミュージカルのそれも最終日を観られないのは残念ですが、代わりの公演は、その2日前にコロナ対策1000人定員のために見逃した、人気のバレエ「ピーター・パン」です!!!しかも、主役のピーターは数年前の初演からずっと日本人、根占啓介さんです。
(感染者が出た時に、中止にしないで、代わりの公演ができる、立派だなぁ。) 井上 元子