ウィーン磁器工房アウガルテン

2023/01/07

アウガルテン オーストリアのお土産 雑記

雪の降る日に、アウガルテン磁器 Augarten Porzellan の工房へ行ってきました。
建物はハプスブルグ家が長く狩猟などで使ったアウガルテン宮殿で、1924年にウィーン磁器工房(ヨーロッパで2番目に古い磁器工房)が移り入りました。同じ宮殿敷地内にウィーン少年合唱団の寄宿舎もあります。
ここにはミュージアムとショップもあり、工房は見学ができます。

さて、この工房は300年ほどの歴史を持つので、歴史的な作品、例えば王侯貴族の特別なものなどはミュージアム部分で見ていただけます。来るたびに目が輝いてしまう場所です。
見学コースでは、工房の歴史、磁器の成分、型、焼きの温度や回数、絵付け、などなどについて、職人さんが働いているところで、たっぷり説明員から詳しく聞けます。現在、見学は、月曜日(10:15, 11:30)、木曜日(10:15, 11:30, 14:00, 15:30), 第一土曜日(14:00, 15:30)に行われています(プライべートの見学も可能)。日本語はないので、私達ウィーンガイドにご依頼いただければ、通訳いたします。内容もよく聞いて知ってますし、お任せください。

さて、そもそも、このアウガルテン宮殿はアウガルテン公園の中にあります。
ここは52ヘクタールもある広い公園で、そのやや南東部分に宮殿があります。この公園では、モーツァルトも参加した日曜日の定期コンサートなどもありました。が、次のような、ちょっと違和感のあるものもあります。
これは、ヒットラーが造らせた、戦闘機を攻撃するための高射砲の塔です。その右の煙が出ている煙突は、ずっと後方にあるフンデルトヴァッサーのごみ焼却場のものです。
アウガルテン宮殿をぐるっと後ろに回り込む、この奥に少年合唱団の寄宿舎です。元気な子供の声がします。外で遊んでいるのかなぁ。
最後の写真は、公園の中の、子供の普通の遊び場。こちらの小さい子の冬の外出は、日本ならスキーに行くような服装です。
アウガルテンは旧市街の北、ドナウ運河の向こう側にあります。ここへは、旧市街を回るリング通り沿いの北東、ショッテンリンクSchottenringから路面電車の31番で直ぐオーベレ・アウガルテン・シュトラッセObere Augarten Straße下車が便利と思います。

アウガルテン磁器のショップは、旧市街のシュテファン大寺院の近くシュピーゲル・ガッセSpiegel Gasseにもあります。
           井上 元子